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阪井 英次; 薄井 修三*; 大角 秀夫*; 林 義光*; 中谷 秀夫*
IEEE Transactions on Nuclear Science, 30(1), p.802 - 805, 1982/00
被引用回数:5 パーセンタイル:63.34(Engineering, Electrical & Electronic)BF比例計数管の動作温度は標準型で100C、特別に高温用に設計したもので150Cと云われているが、熱中性子のパルス波高分布の温度特性を詳細に述べた報告はない。筆者らの調べたBF比例計数管の結果では温度を上げるにつれて1パルマ波高は減少し、熱中性子ピークの半値幅は広がる。2本の計数管では熱中性子計数率は150Cまで一定であり、1本の計数管は100Cまで一定であった。この温度以上では1本の計数管の計数率は減少し、2本の計数管の計数率は増大した。He-3比例計数管では温度を上げるとパルス波高が増大するのに比べてBF比例計数管では逆になり興味深い。
和田 延夫
日本原子力学会誌, 21(5), p.434 - 440, 1979/00
被引用回数:0中速中性子の減速に基づく重水濃度測定法について述べる。水減速材の中央に同位体中性子源を置き、線源近傍にホウ素及びカドミウムの二重のフィルターで低速中性子を遮蔽した円筒状の空間を設ける。この空間内にBF比例計数管とこれを取り囲み環状の試料セルを配置する。試料セルに重水試料を入れると、フィルターを透過して試料に入射する中速中性子は、試料中の水素原子核との衝突により効率よく減速されて熱中性子になる。検出器の熱中性子計数率は重水濃度が高くなると減少する。これは重水濃度が高くなると試料の中性子減速能が低下するからである。熱中性子計数率は重水濃度の尺度となる。1.6gのCf中性子源(3.810n/s)を用い、試料量を500ml、計数時間を2~10分とすると、0~100mol%の広い濃度範囲においておよそ0.02mol%の精度で測定できる。本法は筒便で精度も高く、非破壊的であり実験室またはオンラインでの重水濃度測定に利用できる。